インドの文化を楽しむには?宗教・服装・マナー・祝祭日の基本まとめ

「インドって面白そうだけど、文化が全然違いそうでちょっと不安…」
そんな声をよく聞きます。実際、インドは日本とはまったく違う文化がたくさん!知れば知るほど、クセになる魅力があるんです。
この記事では、インドをより楽しむために知っておきたい、宗教・服装・マナー・祝祭日などの基本的な文化情報を、やさしくまとめてみました。

ちょっとした理解があるだけで、旅や生活がぐっと楽しくなりますよ♪
目次
- インドは多宗教国家!知っておきたい宗教のこと
- 服装マナー|基本は「露出を控えめに」
- マナー・習慣|知っておくと安心なこと
- インドの祝祭日|カラフルでにぎやか!体験する価値あり!
- まとめ|違いを知ることで、旅がもっと深くなる
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インドは多宗教国家!知っておきたい宗教のこと

インドは「多宗教国家」として知られていて、街を歩いているだけでもさまざまな宗教文化が自然と目に入ってきます。
ここでは、旅行中にもよく関わる代表的な宗教について、ちょっとした豆知識として知っておくと役立つことをまとめました♪
ヒンドゥー教(Hinduism)
【インド最大の宗教】国民の約8割が信仰している宗教。
クリシュナ、ガネーシャ、シヴァなど、多くの神様が存在します。
- お寺(寺院)は色鮮やかで神秘的!服装やマナーには注意を
- 牛は神聖な存在とされていて、牛肉を食べない人がほとんど
- 火を使ったお祈りや、神様に花やお菓子を捧げる習慣がある
イスラム教(Islam)
【モスクと礼拝の文化】人口の約15%がイスラム教徒。
都市部には大きなモスクも多く、アザーン(お祈りの呼びかけ)が聞こえることもあります。
- 豚肉やアルコールは禁忌。レストランでも扱わないところが多い
- 一日5回の礼拝(サラート)、金曜は特に大切な祈りの日
- モスクは中に入れる場所もありますが、服装とマナーに注意
シク教(Sikhism)
【ターバンと平等の精神】主にパンジャーブ州に多く、ターバンを巻いた男性(シク教徒)をよく見かけます。
- シク教の寺院「グルドワーラー」では無料の食事提供(ランガル)が有名!
- 髪を切らない&ターバン着用が特徴的(5つの戒律の一つ)
- 寛容でおおらかな教え。宗教問わず誰でもウェルカムの雰囲気
仏教(Buddhism)
【静かで落ち着いた雰囲気】仏教発祥の地インド。
現在は信者数は少ないですが、世界中から多くの仏教徒が巡礼に訪れる場所があります。
- 瞑想(リトリート)を体験できる場所もある
- 有名な聖地は「ブッダガヤ」「サールナート」など
- 静かで敬虔な雰囲気の場所が多く、心が整うような空気感
ジャイナ教(Jainism)
【非暴力を徹底する生き方】インド発祥の宗教のひとつで「あらゆる命を大切にする」思想が特徴。
- 野菜しか食べない(根菜も避けるほどの厳格さ)
- マスクやほうきを持ち歩く敬虔な信者も(虫を踏まないため)
- ジャイナ教寺院は大理石細工が美しく、静謐で独特の雰囲気があります
キリスト教(Christianity)
【南インドやゴアに多い】インド全体では少数派(人口の約2~3%)ですが、南インドやゴアなどには歴史ある教会が多く見られます。
- クリスマスは都市部でも華やかに祝われ、ショッピングモールもにぎやかに♪
- ポルトガル統治の影響が残るゴアは、まるでヨーロッパのような雰囲気!

宗教によって食文化や日常のマナー、建築なども大きく異なるのがインドの面白さ。
少しだけでも違いを知っておくと、現地での交流もより楽しくなりますよ♪
服装マナー|基本は「露出を控えめに」

街中でインド人女性を見ていると、カラフルで華やかな服装がとても印象的。
旅行者もサリーやクルタ(インド風チュニック)を着ると喜ばれることが多いですよ。でも気をつけたいのは、肌の露出。
旅行者が気をつけたいポイント
- 肩・ひざを隠す服装がベター
(特に寺院・モスクでは必須) - タンクトップ・ショートパンツは避けるのが無難
- スカーフ(ストール)を1枚持っていると◎
(頭を覆う・寒さ対策などにも) - 男性もノースリーブは控えたほうが印象◎
マナー・習慣|知っておくと安心なこと
日本とはちょっと違う、でも知っていれば気まずくならない“お作法”をご紹介。
- 左手は「不浄の手」とされる文化があり、食事や握手は右手が基本
- 靴を脱ぐ文化あり(家庭や寺院)
- 写真を撮るときは、特に宗教施設や人に対して許可を取るのがマナー
- フレンドリーでも、男女間のスキンシップは控えめが一般的(手をつなぐのもNGな場面あり)
インドの祝祭日|カラフルでにぎやか!体験する価値あり!
インドでは、宗教や地域によってさまざまなお祭りや祝日があります。
ここでは、旅行者にもなじみやすく、現地でも特に盛り上がる代表的な4つをご紹介します♪
3月頃|Holi(ホーリー)

【春を祝う色の祭典】ヒンドゥー教のお祭りの中でも、世界的に有名なのがこの「ホーリー」
春の訪れを祝うカラフルなお祭りで、顔や服に色粉や色水をかけあって盛り上がります。
- 色まみれになってもいい服で参加!
カメラやスマホはジップロックで防水対策を - 観光客向けに「セーフエリア(安全な会場)」が用意されている場合も

公共の場での騒ぎや、混雑・スリにも注意が必要。無理せず、ホテル主催のイベントで楽しむのもおすすめです◎
ラマダン明け|Eid(イード)

【ラマダン明けのお祭り】ラマダン(断食月)の終わりに行われる、イスラム教徒にとって特別な祝日。
日中の断食を終え、親族とともにごちそうを食べたり、新しい服を着てモスクへ行ったりしてお祝いします。
- 正式名称は「イード・アル=フィトル(Eid al-Fitr)」
- ごちそうにはスイーツやビリヤニなどが並ぶことも
- モスク周辺は混雑するため、観光は控えめにするのが◎

ラマダン期間中(約1か月)は、日中の飲食を控える人が多いため、レストランの営業や街の雰囲気にも少し変化があります。
8月15日|Independence Day(インド独立記念日)
1947年にイギリスからの独立を果たした日。
インド全土で国旗が掲げられ、式典や愛国的なイベントが行われます。
- デリーでは首相によるスピーチや軍のパレードが開催
- 街では国旗を持った子どもたちや、特別な飾り付けが見られることも
- 一部エリアでは交通規制・警備強化があるため、移動には注意

旅行者にとっても、インドという国の歴史や誇りを感じるきっかけになる日です。
8〜9月頃|Ganesh Chaturthi(ガネーシャ祭)

【神様が街にやってくる!】象の頭を持つヒンドゥー教の人気の神様「ガネーシャ」の誕生日を祝うお祭り。
とくにムンバイでは大規模なパレードや、巨大なガネーシャ像の設置・お祈りが行われます。
- 家庭や街角にガネーシャの像を祀り、花やお菓子を捧げてお祝い
- 最終日にはにぎやかな音楽とともに、像を川や海へ流す「お見送り」が圧巻!
- ムンバイが一番有名ですが、プネーやハイデラバードなど他の都市でも盛り上がります

街がとても混雑するので、移動は余裕を持って。
9〜10月頃|Navratri(ナヴラトリ)

【舞踊と女神の祭典】ナヴラトリは「ナヴ=9」「ラトリ=夜」という意味。女神ドゥルガーへの信仰を捧げる9日間のお祭りです。
- 期間中、女性たちはカラフルな民族衣装「チョリ(choli)」を着て集い、夜な夜なダンス!
- 特にグジャラート州では「ガルバ(Garba)」という円になって踊る舞踏が有名
- 最終日に悪を象徴する像が燃やされるなど、地域によって儀式が異なります

都市部ではフェスのような雰囲気で、観光客も参加できるダンスイベントが開かれることも♪
10月〜11月頃|Diwali(ディーワーリー)

【光の祭りで新年を祝う】ディーワーリーは「光のフェスティバル」とも呼ばれるヒンドゥー教のお正月。
闇に打ち勝つ「光の勝利」を祝う意味があり、家々ではキャンドルやイルミネーション、ランプが灯されます。
- 街全体がキラキラ光に包まれて幻想的!
- 新年のスタートとして、贈り物やごちそうを楽しむ文化も
- 夜には爆竹や花火もたくさん!音にびっくりするかも…

お店が数日休業になることもあるので、旅行中はスケジュールに余裕を持って◎
Christmas(クリスマス)
インドでは人口の約2〜3%がキリスト教徒。
でもクリスマスは、宗教を問わず都市部を中心にライトアップやセールでにぎわう人気イベントです。
- ショッピングモールやカフェでクリスマスツリーやイルミネーションが登場
- 一部地域(ゴア、ケーララ州、ムンバイ南部など)では教会でのミサやイベントも開催
- 街の雰囲気が華やかで、プレゼント文化もじわじわ浸透中

デリーやグルガオンの高級住宅エリアでは、おしゃれなツリーやライトアップが楽しめる場所もあります。
まとめ|違いを知ることで、旅がもっと深くなる
最初はちょっととまどうこともあるかもしれませんが、インドの文化を「ちょっと知っておく」だけで、旅がぐんと豊かになります。
「違い」=「こわい」ではなく「知らなかった!」の連続が楽しい国ですよ。

ぜひ、インドならではの文化にふれてみてくださいね♪